親子の幸せってなんだろう?学習塾の室長視点で考えてみた。
おはようございます。
幸せコアラです。
このページに興味を持っていただき、ありがとうございます。
私は学習塾に勤務して12年目となります。
現在は教室長として仕事を続けています。
生徒の成績を伸ばし、志望校に合格してもらう。
もちろんそれはとても大切なことです。
しかし、それ以上に大切なのは受験勉強を通じて喜んでもらったり、感動してもらったりしてもらえるようにサポートしていくことだといつも思っています。
今日は、親子が受験を通じてどうしたら幸せになってもらえるのか?
という点について考えたことを記載していこうと思います。
【よくある親子の事例】
子どもがあまり勉強しない→親がそれに対して怒る→子どもは仕方なく勉強する。
という流れになってしまっている親子がとても多いです。
親が子どものためを思って怒って勉強をさせるのですが、子どもにはそれが伝わっていない。
とても悲しい状況です。
結局どんどんやる気が下がり、最悪そのまま塾を辞めるという子どももいます。
「本人にやる気がない」と親はいうけれども「やる気を上げることができなかった」ということになると思います。
子どもによっては親に怒られてもへっちゃらでそのまま、受験が終わるまま親子でケンカを続けていきます。
しかし、親に怒られることでとても傷ついている子どもが多いことも事実です。
「親が勉強しようとしていると怒ってくるから勉強できない。親が邪魔してくるんだ。どうしたらいい?」という相談を子どもから受けたことがあります。
最悪の場合は
「あんたにいくらかかってると思ってるのよ!」
「そんなのもできないの?馬鹿だね。」
「受験辞めれば。」
という声のかけ方を親がしています。
ですが、大抵の子ども「塾を続ける」と親に伝えます。
その理由としては「同じ塾に通う友達にダサいと思われたくない」「私立に行くと学校の友達にも言っているので、塾を辞めたと思われたくない」
というような恥ずかしいとかかっこ悪いという所が大きいです。
【親子でとってほしいコミュニケーション】
テストの結果でお思うように得点できない→怒るでは子どものやる気を高めることはできません。
以下のような声かけをしてもらえると子どものやる気も変わってくるのではないかと思います。
「今回は〇点だったね。」
「基本の問題が全部できたね。」
「偏差値が〇だったね」
このような声かけはただありのままの事実を伝えているだけです。
しかし、それでも「ありのままを受け容れてくれる」承認したことになります。
点数がよいとか悪いとかはあくまで自分の基準で判断したものです。
そうではなく、ありのままを認めて言葉をかけてあげましょう。
「次は何点とりたい?」
「今回のテストの満足度を最大10にするといくつ?」
子どものことを承認できたら、このように質問していきましょう。
こちらから「何点とりなさい」ではなく、子どもの気持ちを聴いていきます。
素直な目標を聴いたら、それを否定しないでください。
その目標を達成できるように
「自分で目標をしっかり決めてくれて嬉しい」
「正直に話してくれてありがとう」
というように、自分の気持ちを伝えてあげてください。
【親子で幸せになるために】
親子で幸せになるために必要不可欠なのは当然ながら信頼関係です。
親が子どものために思って言っていることが本人に伝わっていないのでは意味がありません。
親の前では言うことを聴いているが、実は不満だらけで自分に相談をしてくる生徒も今までたくさんいました。
本当に本音で親子で話し合うことができているのか?
そもそも受験勉強を始めた目的は?
子どもはどんな将来を望んでいるのか?
それに対して親はどんなことを教えてあげるのか?
個人的には色々な進路があることを親が教えるのはよいと思います。
しかし、道の選択は子どもがしたほうがよいと思います。
人に決められた人生では、うまくいかなかった時に、誰かのせいにしがちになります。
自分で決めた人生は、自分で責任を取るので主体的に生きることができるでしょう。
他人のせいにしたり、愚痴や不満をこぼしていては決して幸せとは言えないと思います。
「自分の人生を生きる」子ども達にはそのように成長してほしいといつも願っています。
もっと詳しく学びたいかたはこちらの書籍を読んでみてください。
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