人とうまくコミュニケーションがとりにくい方へ
恥ずかしい。
めんどくさい。
そのような心理的な負担から、人と接すること自体が億劫になってしまっている方もおられるかと思います。
でも、本当は色々な人と仲良くなりたい。そのように感じている方もいるのではないでしょうか?
人間関係の基本は、まずは挨拶です。
相手の目を見て、挨拶を自分からすること。
それだけで、相手は「自分を承認してくれている」と感じます。
そこに、挨拶の前に相手の名前を加えるとさらによいと思います。
「〇〇さん、こんにちは!」というようにです。
笑顔で元気に、そのように挨拶されるとその人のことを好きになると思います。
もう、15年ほど前の話になりますが、私がパチンコ店でアルバイトをしていた時の話をさせていただきます。
私は学生で、アルバイトが初めての経験でした。
社員の方でいつもにこにこしていて明るい姫さん(男性)という方がいらっしゃいました。
姫さんに初めてお会いした時に、すごく笑顔で近くに寄ってきてくれて、耳元で「〇〇おはよう!」と言ってくれたのを覚えています。
(パチンコ店はうるさくて耳元でわざわざ話さないと聞こえないので。そんな状況にも関わらず、挨拶をしてくれたことが嬉しかった。)
姫さんは毎回、会うたびに同じように挨拶をしてくれました。
他の方にも全員にしていました。
とても好かれている方でした。
私は、その頃はただ照れ笑いしているだけでしたが、その頃から見習っていたらよかったと思いました。
最初は、相手の名前を呼んで挨拶することが恥ずかしいと思うかもしれません。
でも、相手は必ず喜んでくれます。
喜んでくれることは嬉しいことだと自分は思います。
お互いに、笑顔で挨拶ができたら、「今日も暑いね」など天気の話をしていくと話がしやすいと思います。
天気は誰にでも共通のことだからです。
その後は相手が話しやすそうなことをどんどん聴いていくことが一番だと思います。
初対面の方なら例えば、出身地。
意外と近かったりするとそれだけで盛り上がりますね。
あとは、仕事。
それも聞いたら、さらに広げるように興味を持って聴いていく。
「具体的にどんなことをしているの?」
「それってすごい大変じゃない?」とか、相手にどんどん話をさせていきます。
あとは、相手が興味や関心があることを聴くとよいと思います。
「最近、興味や関心あることってなに?」というようにそのまま。
少し前にその質問をそのまま初対面の方にしたら、嬉しそうに
「旅が好きなんです!」と答えてくれました。
私も旅が好きだったので、最近どこいったとか、今後どこに行きたいとか話をしているだけでとても楽しかったです。
私が、基本的に意識をしているのは、「全部相手に話をしてもらう」です。
その上で共通する部分があったら、「自分も!」ということです。
自分の話は聴かれたらすることです。
話を遮ったり、自分の判断を伝えたりせず、相手がすっきりするまで話をしてもらいたいと思って接していきます。
最近学習したコーチングの理論に傾聴の三要素というものがありました。
①集中して聴く。
②判断を脇に置く。
③沈黙を大切にする。
の3点です。
①については、意識を相手に向けて、集中するということ。
②については、聴いているうちに出てくる、自分の判断をその都度、脇におく(良し悪しとか、正しいとか間違ってるとか好きとか嫌いとか思わない)
③相手が考えているときに、こちらからしゃべらずに、しっかりと待つ。
長い場合も「ゆっくりで大丈夫ですよ。」と声をかける。
とても、よい考え方だと思います。
ぜひ、意識してみてください。
相手の話を最後まで聴くことはとても喜ばれることです。
喜ばれることができるのはやはり、嬉しいことだと思います。