頑張りすぎてしまう方へ
頑張りすぎてしまって疲れてしまうようなことはありませんか?
昨日、同僚の女性の方の話をしっかりと聴かせていただく、機会がありました。
その方は「人間関係でとても悩んでいる」
と話をしてくれました。
その人が悩んでいる相手の話を聴いていくと、「その人を変えていきたい」という意思が伝わってきました。ですが、「全く変化がなく、その人がとてもストレスになっているので、少し距離を置きたい」ということも自分から話をしてくれました。
悩みの対象となる方は、「周囲に迷惑をかけているが、直そうとしない」そのため、いつも自分が直してもらうようにしている。
相手の話をまずは受け入れたうえで、アドバイスも与えている。
ということでした。
しかし、全く改善が見られない。
そのため、日々悩んでいて、どうしたいのかもう自分でもよくわからなくなってしまったそうです。
今まであったことを、ひたすら頷いて、私は話を聴くことに徹しました。
- 集中して聴く。相手に意識を向ける。
- 判断を脇に置く。自分の良し悪しなどの感情を伝えない。
- 沈黙を大切にする。相手に質問をしたあと、考える時間をしっかりと与える。
それを意識して話を聴いていくと、自分から、どうしたいのか、今後どうなりたいのかを話しくてくれていました。
私からした質問は
「今まで、その方にどんな関わり方をしてきたのですか?」
「今後、どんなふうに接したいですか?」
というくらいの質問しかしませんでした。
その中で、同僚の女性は「自分が平和になりたい。」という答えを自分の中から出しました。
そこで、
「平和と感じるためには、どんな風に関わりたいと思いますか?」と聴いてみました。
同僚の女性は「距離を少しおきたい。今までは自分が関わりすぎていた。それが、かえってその人のためにもよくなかったのかもしれない。距離をおけば、相手も変わるかもしれない。自分の心の平和を守るためにも、今後はその人と時間をとるときは10分以内にするというルールを決めたい。今までは30分から60分は時間をかけてしまうので。」
と自分の中で答えを見つけて、話してくれました。
とてもすっきりした表情を彼女はしていました。
自分の考えを自分で整理して、話すということは改めて、大切だと思いました。
当たり前のことかもしれませんが、人間は自分のことに全く気が付かない生き物だと改めて感じました。
でも、話を聴いてあげることで、自分で答えを出せる生き物でのあると思います。
一般的な会話は、
「もっとこうしたら?」(アドバイスする)
「それはよくないよ。」(判断する)
というようなことを言ってしまいがちです。
それをしなくても、人間は答えを出すことができます。
だって、相談したいと思っている時点で、その人が
「自分と向き合っている」のですから。
無意識に頑張りすぎている方。
大人だから、会社の人間関係に疲れてもしょうがない。
そのように、思う方もいるかもしれません。
でも、自分が納得のいくような関わり方は必ずあると思います。
自分なりの考え方を整理できるように、信頼できるかたにゆっくりと話を聴いてもらう機会を持たれるとよいと思います。
「アドバイスしないで、ただ、聴いてほしい。」
そんなリクエストがあったっていいじゃないですか。
聴いてもらうだけで人はすっきりします。
その代わり、自分も相手の話を聴いてあげるようにしましょう。
テーマは何でもよいのです。
「今後の人生について」「悩み」「愚痴」「不平不満」
聴いてもらう側からは
「今後はどうしたい?」というような前向きな質問をしてもらうだけです。
それで、初めて人は自分で答えを改めて探します。
本当は自分がしたいことを
自分の口から言葉にして話すことで、改めて確認することができるのだと思います。
それを忘れずに、実行すれば、解決してすっきりする。
「人は自分の中に答えを持っている」んですね。