今の人生を楽しむ
「私たちは今を生きてはいない。将来を生きたいと願っているだけだ。そして、常に幸せになるのを待ち望んでいる。だから今、幸せでないのは当然のことなのだ」
これは、哲学者パスカルの言葉である。
幸せを求め続けている限り、今を幸せと感じることは難しいくなる。
「〇〇ができたから、手に入ったから幸せ」
という考え方でも、すぐに次の問題ができあがる。
幸せってなんなんだ??
という風に、思う人も多いと思うし、自分自身も完全な答えが見つかっているわけではない。
ただ、毎日「幸せだなぁ」って感じることが大切だと思う。
「たいていの人はなろうとした分だけ幸せになれる」
エイブラハムリンカーンは言った。
「幸福は純粋に内的なものだ」と
心理学者のマシューNチャペル博士は語った。また、
「それは外的な対象によてではなく、環境とは無関係に、自らの活動が生み出す思考や態度によってもたらされる」とも。
今までの私は
「職場の人間関係がよくて幸せ」
「妻も娘もいてくれて幸せ」
「毎日おいしい食事ができて幸せ」
「きれいなマンションに住めて幸せ」
「休みに好きなことをやれる時間がとれて幸せ」
というように、思うことで、幸せを感じてきた。
しかし、もちろんそのように思えない時期も人生にはあった。
私が今の会社に入社した頃は毎日が失敗の連続だった。
同期の新入社員と比較され、上司からは否定され続ける毎日。
私の心はどんどん落ち込んでいって。「幸せ」なんて全く思える状況ではなかった。
そんな時に、この状況を変えたい。
と思うようになり、自己啓発書を読むようになった。
その本の中に
「自分以外によって傷つく人はいない」
と古代ギリシャの哲学者ディオゲネスは言っているという言葉がある。
また、「私を傷つけられるのは私だけだ」と聖ベルナールも言った。
自分の反応を決めているのは自分だけだ。
なんにでも反応する必要はない。
リラックスしていれば、傷つかずにいられるのだ。
この言葉に当時の私はとても救われた。
毎日、いくら否定されても、
「自分を傷つける必要はないんだ」
って少しずつ思えるようになり、自分で自分を肯定できるようになったのだと思う。
そこから、自分がなりたい自分を毎日イメージして、変わっていったのかもしれない。
まずは、自分に自信を誰もが持ってほしい。
自信がない方を見るたび、そのように思う。
あなたは、ただあなたでしかなく、ありのままでよいのだから。